「MEO対策」で調べたつもりが、検索結果に「SEO」「GEO」「LLMO」「AEO」と、似たようなアルファベットの用語が次々と出てきて、結局何をやればいいのか分からなくなった——飲食店のオーナーから、よくそういう声を聞きます。
業者ごとに使う言葉もバラバラで、料金も「1日100円」から「月数十万円」まで開きがあります。これでは比べようがありません。
この記事では、それぞれの言葉が何を指すのか、飲食店にとって必要なのはどれか、費用の目安はどのくらいかを、1枚の地図として整理します。専門用語は最小限にします。
まず、5つの言葉を1行ずつで
- SEO(検索エンジン最適化)……Googleなどの「普通の検索」で、自社サイトを上位に出すための取り組み。
- MEO(マップエンジン最適化/ローカルSEO)……「地域名+業種」で検索したときの、Googleマップや地図枠での見え方。Googleビジネスプロフィールの整備が中心。
- GEO(生成エンジン最適化)……ChatGPTやGoogleのAI回答など、生成AIの答えの中に自店が取り上げられるための取り組み。
- LLMO(大規模言語モデル最適化)……AIが店舗情報を正しく拾えるようにすること。GEOと呼び方が違うだけで、ほぼ同じ意味で使われます。
- AEO(アンサーエンジン最適化)……AIや音声検索、Googleの「答え枠」(強調スニペット等)に選ばれるための取り組み。GEO・LLMOより少し広い概念ですが、飲食店が実際にやることは大きく重なります。
ポイントは、GEOとLLMOはほぼ同義、AEOはもう少し広いものの、いずれも「AI時代に"答え"として選ばれる」ための取り組みで、飲食店が実際にやることは大きく重なる、ということです。業界でまだ用語が固まっていないので、会社によって好きな言葉を使っているだけ、と考えて差し支えありません。
飲食店にとっての地図
言葉は5つありますが、飲食店が実際に手をつける順番はシンプルです。
1. 土台:Googleビジネスプロフィール(MEO) お客さんが「近くの居酒屋」「(地域名)寿司」と地図で探したときに、正しい情報・写真・口コミで出てくるか。ここが整っていない店がまだ多く、最初に手をつける土台です。
2. その上に:AI検索(GEO・LLMO・AEO) 「この辺でいい店ある?」とChatGPTやAIに聞かれたとき、自店の名前と強みが正しく挙がるか。土台(評価・口コミ・店舗情報)が整っているほど、AIにも拾われやすくなります。
3. 自社サイトのSEOは、飲食では優先度・中 飲食店は食べログやGoogleマップが強いため、自社サイトを通常検索で上位に出すSEOは、上の2つより優先度が下がることが多いです(ブランドや予約導線で必要な場合は別です)。
つまり飲食店にとっては、MEO(土台)→ AI検索(その上) の順で考えれば、5つの言葉に振り回されずに済みます。
なぜ料金がここまでバラバラなのか
調べると料金が「1日100円」から「月数十万円」まで開いていて、混乱の元になっています。これは、やっている中身が違うからです。型ごとの目安(2026年6月時点)で並べると、こうなります。
- 格安の丸投げ型MEO:月3〜5万円ほど。Googleビジネスプロフィールの投稿代行や口コミ返信が中心。
- スポット型(診断・改善):1回5〜30万円ほど。現状の洗い出しと改善提案まで。
- 飲食に特化したコンサル伴走:月25〜30万円のクラスもあります。メニュー・オペレーションまで踏み込む総合支援。
- AI検索(GEO/LLMO)専業:料金を公開せず「問い合わせ」としている会社が多いのが現状です。
費用の種類別のもっと詳しい話は、飲食店の集客代行、費用相場は?にまとめています。
安すぎ・高すぎの見分け方
- 安すぎる丸投げは、投稿の自動代行だけで「対策した気になる」止まりのことがあります。安いこと自体が悪いのではなく、何をしてくれるのかを必ず確認してください。
- 高額なコンサルは総合的に伴走してくれる代わりに、飲食の現場を知らないまま机上の施策に偏ると、費用に見合わないこともあります。
- AI検索(GEO/LLMO)は新しい領域なので、「やっています」の中身が会社によってピンからキリまでです。何をどう測って、何を変えるのかを聞いてみてください。
現場目線でひとこと
私自身、飲食の現場に8年いました。だからこそ思うのは、アルファベットの用語を覚えることより、「いま自分の店が、GoogleやAIにどう見えているか」を一度のぞいてみることが先だ、ということです。
自分の店名や「(地域名)+業態」で、Googleマップで、そしてChatGPTなどのAIで検索してみてください。正しく・魅力的に出てくるか、それとも競合ばかりが出てくるか。そこが分かれば、5つの言葉のうち自店に必要なものも、自然と見えてきます。気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
参考:本記事の費用目安は、2026年6月時点で公開されている各種サービスの料金情報をレンジで整理したものです。実際の料金は提供会社・店舗規模・対応範囲により変動します。